中国の王毅外相は２７日、中国に駐在する北朝鮮大使の李竜男氏と会談し、朝鮮半島情勢などで協力を強化することで合意しました。

中国外務省によりますと、会談は北京で行われ、その中で王毅外相は「両国のハイレベルな戦略的交流を維持し、国際的、地域的な問題で協力を強化したい」と強調しました。その上で、「北朝鮮の経済発展と生活改善にできる限りの支援を提供する」と述べ、新型コロナウイルスの影響で低迷する北朝鮮の経済を支援していく考えを示しました。

一方、李竜男大使は「伝統的な友好関係を強固にし、互恵的な協力を促進したい」と述べ、朝鮮半島情勢についても協力を強化することで合意したということです。

アメリカのバイデン政権が北朝鮮への対応をめぐって日本や韓国との連携を強める中、今回の会談で中朝の連携をアピールし、対抗する狙いがあるとみられます。