東京オリンピックのホームページの日本地図に竹島が表示されているとの指摘が韓国国内で出ていることをめぐり、１日、韓国外務省はソウルの日本大使館の総括公使を呼び出し、修正を求めました。

韓国外務省の李相烈アジア太平洋局長は１日午後、在韓国日本大使館の相馬総括公使を呼び出して抗議し、竹島の表示について修正を求めました。

また、スポーツを所管する文化体育観光省と外務省などは１日、合同会議を開き、日本側に表記を修正させ、「領有権を強化するための方法を議論した」ということです。ただ、具体的な措置については言及していません。

問題をめぐっては、次の大統領選挙へ出馬が取りざたされている李洛淵元首相と丁世均前首相が、ＳＮＳで東京オリンピックのボイコット検討にも言及。

さらに１日には、与党の最有力大統領候補、李在明京畿道知事もＩＯＣ（＝国際オリンピック委員会）に書簡を送り、「ボイコットを求める世論が起きている点を深刻に受け入れ、ＩＯＣがただちに介入するように」求めました。韓国は、次の大統領選挙がおよそ９か月後に迫っています。

有力候補者たちが支持拡大のため、世論受けを狙って発信を強めたものとみられ、韓国政府としても日本側に強く対応する必要に迫られた形です。

また、韓国メディアによりますと１日、ソウルの日本大使館近くでは日本側の竹島の表示に反発し学生団体のメンバー３人が旭日旗を燃やし、警察に逮捕される事件も起きています。

■写真：東京オリンピックＨＰより