イスラエルで２日連立政権の樹立を模索していた野党間の協議がまとまり、通算１５年にわたり政権を維持したネタニヤフ首相の退陣が濃厚となりました。

イスラエルでは今年３月の総選挙のあと現職のネタニヤフ首相が多数派工作に失敗し、野党が連立政権樹立に向けた協議を続けていました。

２日夜に最大野党イェシュアティドのラピド党首と、極右政党ヤミナのベネット党首が交代で首相をつとめるなどの条件で野党間の協議がまとまりました。

ネタニヤフ首相には新政権が発足する前に野党陣営を切り崩す道も残されていますが、通算１５年にわたり政権を維持したネタニヤフ首相の退陣が濃厚となりました。

ただ連立に合意した野党には極右や中道、アラブ系など基本政策に隔たりがある政党が入り交じっています。

この２年間で４回の総選挙が行われたイスラエルですが、政治的混迷を打開できるかは不透明なままです。