中国の通信機器大手ファーウェイは９日、サイバーセキュリティーの拠点を中国の広東省に開設しました。アメリカが安全保障上の懸念があるとしてファーウェイの排除を進めていることを念頭に、安全性をアピールする狙いがあるとみられます。

広東省に開設した施設は「サイバーセキュリティー透明性センター」で、ここではファーウェイの製品の安全性を検証したり技術を展示、紹介する予定だということです。

ファーウェイは同様の拠点をヨーロッパなどにも設けてきましたが、中国本土では初めてです。ファーウェイをめぐっては、アメリカが安全保障上の懸念があるとして、各国に５Ｇのインフラ投資などでファーウェイを排除するよう求めるなど圧力を強めています。

ファーウェイとしてはこうした拠点を通じて、自社製品の安全性を強調することで各国がアメリカに同調しないよう食い止めたい狙いもあるとみられます。