文大統領「菅首相と初対面…会談なく残念」
イギリスで開かれていたG7(主要7か国首脳会議)での日程を終えた韓国の文在寅大統領は14日未明、SNSで「菅首相との初対面が、会談につながらず残念だ」とのコメントを発表しました。
文大統領はコメントの中で、「菅首相との初の対面は、韓日関係の新たなスタートになりうる大切な時間だったが、会談につながらなかったことを残念に思う」と記しています。
菅首相と文大統領はG7の会場で初めて対面し短くあいさつを交わしたことが明らかになっていますが、これについて菅首相は同行した記者団に対し、「(文大統領に)あいさつに来ていただいて、私も失礼のないようにあいさつした」と述べています。
さらに、今後の文大統領との首脳会談の可能性について菅首相は、「労働者(元徴用工)問題と慰安婦問題は国と国との約束だ。そうしたものが守られていない状況でその(会談の)環境にはない」「文大統領が指導力を発揮し問題を整理してほしい」と述べました。
菅首相自身が日韓首脳会談に慎重な姿勢を示した形で、両首脳の温度差が改めて浮き彫りになりました。
文大統領はまた今回、招待を受けて出席したG7について「国の品格と国力に合う役割を約束し、特に先進国と開発途上国の間の懸け橋の役割」と成果を強調しています。