スー・チー氏の裁判、本格的に始まる
クーデターが起きたミャンマーで、軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー氏に対する裁判が14日、本格的に始まりました。
スー・チー氏の弁護士によりますと、14日は無線機を違法に輸入した輸出入法違反や、新型コロナウイルス対策を怠った自然災害管理法違反など、3件について審理が行われました。
検察側の証人として警察官が事件について証言。審理は6時間ほど続きましたが、スー・チー氏は証言を注意深く聞いていたということです。
裁判は今後、週2回のペースで行われ、7月下旬までに審理を終える予定です。ただ、国家機密法違反の罪は別の裁判所が扱っていて、審理の日程が示されていないほか、今月に入って軍側は新たに汚職の疑いでも訴追の準備を始めていて、スー・チー氏の拘束はさらに長期化することが懸念されています。
写真:5月24日の法廷(ミャンマー国営メディアより)