米露首脳会談“関係最悪”に歯止めや進展は
アメリカのバイデン大統領とロシアのプーチン大統領の初めての首脳会談が日本時間の16日夜、スイスのジュネーブで始まりました。お互いに「最悪」と言うほど米露の関係は冷え込んでいます。どんな会談になっているのか、現地から宮前記者が中継で伝えます。
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日本時間の午後8時すぎから始まった会談は、18世紀に建てられた歴史的な建物で現在も続いています。
会談前、両首脳が握手した際、先に手を出したのはバイデン大統領でしたが、全体として目を合わせない場面が多かったのが印象的でした。
プーチン大統領「会談を主導していただき感謝する。会談が生産的であることを願う」
バイデン大統領「対面形式で会えることは良いことだ」
会談の冒頭では、お互いに一言ずつ言葉を交わした後、メディアに公開されている間は、ほとんど会話はなく、プーチン大統領はかたい表情のままでした。大きな進展というのはすぐには望めそうにありません。
まずは、関係の悪化に歯止めをかけられるかが焦点で、安全保障の分野では、両国が、核軍縮を進める新戦略兵器削減条約の後継の枠組みで対話の再開を模索するとみられます。
ただ、バイデン大統領は、ロシアによる野党勢力指導者の収監について人権侵害だと提起する見通しで、これにプーチン大統領が反発するとみられます。
会談は4時間以上にわたって行われる見通しで、終了後には両首脳が別々に会見する予定です。