“中国共産党の歴史”博物館がメディア公開
来月1日の中国共産党創立100周年の記念日にあわせてオープンする党の歴史をテーマにした博物館が、メディア公開されました。習近平国家主席の業績を幅広く紹介する一方、天安門事件には、ほとんど触れられていません。
北京中心部に先月完成した「中国共産党歴史展覧館」は、およそ1万7000平方メートルのスペースに、中国共産党の歴史を振り返る展示が行われています。
最新の技術を導入したシアターでは、当時の中国共産党の軍の戦いを紹介する映像を流しています。習主席の足跡も大きな面積をとって紹介されており、幼少期の写真のほか、新型コロナへの対応や、南シナ海の海洋進出、新型空母の建造などの軍備拡大も業績としてアピールする内容となっています。
一方で、民主化運動を武力で弾圧した天安門事件に関しては、写真1枚のみで「国と政権を守り、人民の利益を守ることができた」などと正当化しています。