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ハリス氏が南部の国境地帯を視察 就任後初

2021年6月26日 12:59

アメリカのバイデン政権で移民問題の責任者を務めるハリス副大統領が25日、就任後初めてメキシコとの国境地帯を視察しました。

アメリカでは、南部のメキシコとの国境地帯に中米などからの不法移民が大勢押し寄せ、その対応がバイデン政権の主要課題となっています。

この問題の責任者を務めるハリス氏は25日、今年1月の就任以来、初めて南部・テキサス州の国境地帯を訪れ、国境警備施設の職員を激励したほか、移民の子どもらと面会しました。

ハリス副大統領「隣国のアメリカが優先すべきは、根本的な原因に焦点を当てることです」

ハリス氏は「移民問題に対応するには、何が原因なのかを解明することだ」と述べ、中米諸国の貧困や暴力の是正が不可欠だと訴えました。

ハリス氏は今月上旬、中米のメキシコとグアテマラを訪れたものの、国境地帯は足を運んでおらず、野党・共和党などから批判を受けていました。

国境地帯には今月30日、移民の流入阻止を目指して壁を建設したトランプ前大統領が視察に訪れる意向を示し、その後、ハリス氏も急きょ視察を決めたため、今回の訪問には、こうした批判をかわす狙いもあったものとみられています。