中露首脳がオンライン会談 条約延長で合意
中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が28日、オンライン形式で会談し、両国の善隣友好協力条約を延長することで合意しました。結束を強調し、アメリカのバイデン政権をけん制する狙いがあるとみられます。
中国外務省などによりますと、会談で両首脳は、来月、締結20年を迎える善隣友好協力条約を5年延長することで合意しました。
習主席は「どれほどの坂道や障害があろうと、両国が力を結集させれば前進できる」と条約の意義を強調。プーチン大統領も「両国の関係をこれまでにない高みに引き上げ、21世紀の国家間協力のモデルとなった」と条約を評価しました。
また、中国外務省によりますと、両首脳は人権問題などを理由とした内政干渉や一方的な制裁への反対を表明したということです。
アメリカのバイデン政権が人権問題などで中国・ロシアへの圧力を強める中、両国の結束をアピールし、バイデン政権をけん制する狙いがあるとみられます。