米軍撤退へ アフガン側に空軍基地引き渡し
アフガニスタンからの完全撤退を進めるアメリカ軍は、最大の拠点としてきたバグラム空軍基地を、アフガン側に引き渡しました。撤退期限は8月末に前倒ししています。
首都カブールの北に位置するバグラム空軍基地では2日、アメリカ軍から引き渡しを受けたアフガンの治安部隊が警備にあたる様子がみられました。アフガン国防省によりますと、アメリカ軍の最後の部隊は、1日夜に基地をあとにしたということです。
最大の拠点を引き渡したアメリカのバイデン大統領は、撤退作業について「順調だ」と強調しました。
バイデン大統領「我々は順調に動いている」
また、アメリカ国防総省のカービー報道官は、これまで9月11日としてきた完全撤退の期限を8月末に前倒しすると表明しました。
一方、反政府勢力タリバンの報道官は、基地の引き渡しを「前向きな一歩」だと歓迎したうえで、「アフガン全土からの外国軍の撤退を求める」と改めて早期の完全撤退を促しました。