「人民日報」相次ぎ論評掲載 “ゼロコロナ政策”維持を強調
中国共産党の機関紙「人民日報」は相次いで論評を掲載し、「防疫政策への自信と忍耐力を高めるべきだ」として、いわゆるゼロコロナ政策を維持すべきだと強調しました。
人民日報は10日と11日に相次いで論評を掲載し、変異したオミクロン株が「依然として大きな脅威だ」として、厳しいゼロコロナ政策は「人々の利益を守る必然的な選択だ」と指摘しました。
その上で、「我が国の防疫政策への自信と忍耐力を高め、マヒした思想やたるんだ精神を克服すべきだ」と訴え、厳格な制限措置を維持すべきだと強調しています。
中国では観光地などで再び感染が拡大しており、最重要イベントである党大会の開幕を16日に控え、当局は首都・北京へのウイルス流入を防ごうと警戒を強めています。
一方、今回の論評に対し中国のSNSでは、「もう3年耐えたのに、まだ耐えろというのか」「あなたたちが言う“勝利”とは何を意味するのか」などと批判や失望の声も噴出しています。