ヘイリー氏支持層の取り込みの動き活発化 トランプ前大統領、バイデン大統領がそれぞれ声明
アメリカ大統領選に向けた共和党の候補者選びで、ヘイリー元国連大使が6日、撤退を表明しました。これを受けて早速、トランプ前大統領、バイデン大統領はそれぞれ声明を出し、ヘイリー氏の支持層の取り込みを狙う動きが活発化しています。
ヘイリー元国連大使「選挙戦をやめる時が来た。アメリカ人の声を届けたいと言ってきた。それができた。何の後悔もない」
ヘイリー氏は大統領選挙に向けた共和党の候補者レースで、トランプ前大統領の唯一の対抗馬として戦っていました。
しかし、候補者選びの山場となった「スーパーチューズデー」翌日の6日、選挙戦からの撤退を表明しました。
「スーパーチューズデー」では、投票が行われた15の州のうち、トランプ氏が14の州で勝利し、ヘイリー氏はわずか1つの州でした。
ヘイリー氏は共和党の指名獲得が確実な情勢となったトランプ氏を祝福した一方、「彼を支持しなかった党内外の人々の票を獲得できるかどうかは、トランプ氏自身にかかっている」と述べ、トランプ氏への支持は表明しませんでした。
アメリカメディアは、ヘイリー氏によって「トランプ氏の弱点が『穏健派』や『郊外の有権者』だということが浮き彫りになった」などと報じています。
トランプ氏は早速、「わが国史上最大の活動に参加するよう呼びかけたい」と自身のSNSに投稿し、ヘイリー氏の支持者らの取り込みに意欲を示しました。
一方、バイデン大統領も声明を発表し、「私の選挙活動にはヘイリー氏支持者の居場所がある」などと、自身の支持に回るよう呼びかけています。
ヘイリー氏の支持層をどう取り込めるか、大統領選本戦に向けた焦点となります。