中国で温室効果ガス排出権取引始まる
世界最大の二酸化炭素の排出国・中国で16日から温室効果ガスの排出権取引が本格的に始まりました。
16日に取引が始まったのは中国・上海に拠点を置く、温室効果ガスの排出権取引所です。中国政府が企業ごとに「排出権」を割り当て、排出を削減できた企業は、余った排出権を他の企業に売ることができます。
参加しているのは電力関連など中国国内の2000社以上、年間で扱う排出権はおよそ40億トンで、世界最大規模になる見込みです。初日の16日は排出権1トンあたり800円あまりで取引が始まりました。
中国は二酸化炭素の世界最大の排出国ですが、習近平政権は2030年までに排出量を減少に転じさせ、2060年までに排出量「実質ゼロ」の脱炭素社会の実現を目標に掲げています。