献花隠すフェンス、市民が撤去 河南省豪雨
中国・河南省の豪雨で多くの市民が亡くなった地下鉄では26日、献花を隠すようにフェンスが設置され、市民がそれを撤去しました。当局の対応に不満を訴える投稿も相次いでいます。
河南省の豪雨ではこれまでに71人の死亡が確認され、うち14人は濁流が流れ込んだ鄭州市内の地下鉄で亡くなりました。26日、インターネットに投稿された映像では、地下鉄の出入り口に手向けられた花を隠すように設置された黄色いフェンスを市民が撤去する様子が映っています。フェンスは当局が設置したとみられます。
市民の一部からは初動対応などに批判の声が上がっていて、当局としては、追悼の動きが不満の高まりにつながるのを防ぎたい狙いがあったとみられます。
また、ネット上では、行方不明の親族らの情報提供を求める投稿が相次いでいます。当局の発表よりもさらに多くの人が亡くなっているのではとの指摘も出ていて、情報公開の姿勢にも不信感が高まっています。