ロックダウン続く上海で食料“争奪戦” 近くの都市では「買いだめ」の長い列
中国・上海で新型コロナウイルスの感染が拡大し、2週間近くロックダウンが続いています。外出できない人は、朝にネットスーパーで食料を注文するのが日課に。中国・蘇州のスーパーでは、上海に続くロックダウンを恐れて、買いだめの長い列が続いていました。
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スマホ画面をひらすら連打。ゲームをしているわけではなく、ネットスーパーで食料を注文しているのです。ロックダウンで外出できない、中国・上海に住む人たちの朝の日課になっているといいます。
単身赴任中の渡邉さんもその1人。
上海在住 会社員 渡邉拓さん(50)
「(食料の争奪戦は)成功したのは1回です。9日間で1回だけ(買えた)。これが全部『休息中(閉店)』なんで」
品切れなのか、オンラインストアも軒並み閉店になっています。
窓の外を映してもらうと、防護服の人が見えました。
渡邉さん
「たぶん、配給とかそういうのじゃないかなと思いますけど」
――2週間、外に出られていないですか?
渡邉さん
「そうですね…はい。しょうがない、みんなそうなんで」
感染拡大がとまらない上海。中国・蘇州のスーパーでは、上海に続くロックダウンを恐れて、買いだめの長い列が店の外まで続いていました。そのためか、商品棚はほぼ空の状態になっていました。
コロナを見つけたらすぐ抑え込む、中国の「ゼロコロナ政策」。
住民
「(配給の)野菜は横領されて、私たちには届きません」
「厳しすぎる」との不満の声もあがるなか、習近平国家主席は、「ゼロコロナ政策」の堅持を強調しました。
習近平国家主席
「コロナ対策を緩めてはいけない。維持していくことこそが勝利だ」
一方で、南部の厦門などでは、国外から入国した人の隔離期間を、現状の14日間から10日間に短縮する措置が始まっていて、「ゼロコロナ政策」の緩和につながるか注目されます。
(4月14日放送『news zero』より)