アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンは新政権の樹立に向けた協議を進めています。

首都カブールを制圧したタリバン。銃を手にした戦闘員が治安の維持にあたっています。

タリバンは政権移行に向けた準備を進めていて、ＡＰ通信によりますと、幹部が１８日、カルザイ元大統領やガニ政権の重鎮だったアブドラ氏と会談しました。内容は明らかになっていませんが、タリバンが目指す新政権の枠組みなどについて意見を交わしたものとみられます。

一方、大統領だったガニ氏はタリバンのカブール制圧を前に国外に脱出しましたが、ＵＡＥ＝アラブ首長国連邦に滞在していることがわかりました。

ガニ氏は「流血を避けるための決断だった」と説明し、帰国も模索していることを明らかにしました。ただ、国民を見捨てる形で逃亡したことにアフガン国内や国際社会から批判の声があがっています。