天安門事件の追悼集会開催 団体幹部ら逮捕
香港で天安門事件の追悼集会を開催してきた民主派団体の幹部らが国家安全維持法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、香港の民主派団体「支連会」の鄒幸トウ副主席など少なくとも4人です。鄒氏らは警察が求めていた会員名簿や財務記録などを期限内に提出しなかったとして国家安全維持法違反の疑いが持たれています。
「支連会」は、中国の民主化運動が武力で弾圧された天安門事件の犠牲者の追悼集会を毎年、香港で開催してきたほか、事件を伝える「六四記念館」を開設するなど、「一国二制度」によって集会や表現の自由が保障された香港の象徴的な存在です。支連会は「政治弾圧だ」と逮捕に強く反発しています。
香港当局は今年、新型コロナウイルス対策を理由に追悼集会を禁止し、記念館についても「許可を得ていない」として閉館に追い込んでいました。