同時多発テロ20年 NYで追悼式典 中継
およそ3000人が犠牲となったアメリカ同時多発テロから丸20年を迎えました。いま、ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地では、追悼式典が行われています。橋本記者が中継で伝えます。
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20年前、世界を恐怖に陥れたテロの現場は、祈りに包まれています。同時多発テロを直接知らない世代が増える中、教訓をいかに引き継いでいくかが、課題となっています。
現在も式典会場の中では、日本人24人を含むおよそ3000人の犠牲者、1人1人の名前の読み上げが続いています。
ニューヨークの貿易センタービルなど、アメリカ本土が標的となった20年前の同時多発テロは、アメリカがアフガニスタン攻撃に乗り出すきっかけとなり、その後の史上最長20年にわたる戦争やテロとの戦いでも多くの命が失われました。
式典では、遺族のほかバイデン大統領らも出席する中、旅客機が衝突した時刻などにあわせて黙とうがささげられました。
ニューヨーク市によりますと、貿易センタービルでの犠牲者のうち、およそ4割にあたる1106人は、20年たったいまもまだ身元が特定されていません。
姉が行方不明の女性「20年間会えておらず、行方不明のままです。姉がここにずっと眠っていると思い、毎年、家族と来ています」
現場で救助活動にあたった消防士は取材に対し、「悲劇を繰り返さないために記憶を語り継ぐ。それが生き残った者の責任だ」と話していました。