米司法省が新方針 捜査官の“首絞め”禁止
アメリカ司法省は14日、FBI=連邦捜査局などに対し、捜査官らが捜査の際に、相手の首を絞めたり頸動脈を圧迫したりすることを原則、禁止とする新たな方針を発表しました。
司法省によりますと、新たな方針では、FBI=連邦捜査局など、連邦政府の法執行機関に所属する捜査官らは、差し迫った死の危険などがない限り、捜査の際、相手の首を絞めたり頸動脈を圧迫したりすることが禁止されるということです。
さらに、建物内で捜査を行う際、入り口で相手に目的などを知らせずに踏み込む、いわゆる「ノーノック捜査」と呼ばれる手法も、より厳しく制限するということです。
こうした捜査手法の見直しは、去年5月に黒人男性のジョージ・フロイドさんが、警察官に首を押さえつけられて死亡した事件などを受けたもので、ガーランド司法長官は声明で、「安全性と説明責任を向上させるための重要な措置だ」と強調しています。