アフガン“女性抑圧の象徴”に看板差し替え
タリバンが暫定政権を発足させたアフガニスタンで女性問題省の建物の看板が、かつて女性抑圧の象徴だった、勧善懲悪省の看板に差し替えられたことが分かりました。
勧善懲悪省は、旧タリバン政権で、宗教警察として公開処刑やむち打ちなど厳しい取り締まりで女性らの権利を抑圧してきたとされ、今月発足した暫定政権で20年ぶりに復活していました。
ロイター通信によりますと、この勧善懲悪省の看板が前政権で女性の権利を保護する省庁だった女性問題省の看板と差し替える形で、新たに設置されたということです。
女性問題省の職員だった女性たちは、タリバンに閉め出されたとして「私たちは、この省を誰にも渡さない」などと抗議の声を上げていました。
かつての“抑圧の象徴”が復活したことで、女性らの権利が制限されることへの懸念が高まっています。