“男女分離”男子学生語るキャンパスの変化
アフガニスタンの大学では、女子学生の通学が認められたものの、男女の分離が求められ、カーテンの仕切りなどが取り入れられました。男子学生が語った、キャンパスの変化とは。
■“男女分離”の教室 まるで刑務所のよう
私はこの大学で経済などを学ぶ2年生です。実際にカーテンで男女を区切った教室で授業を受けましたが、勉強する気をなくしてしまいます。今は、男女が一緒に協力する社会なのに、女性にとても失礼です。イスラムの教えを無理やり押しつけているんです。かつては、クラスメートの女の子と自由に会話し、笑い、一緒に問題を解決してきました。しかし今では、そうした自由な雰囲気はなくなってしまいました。まるで刑務所のようです。
■「目を合わせることもできない…」
女の子と話したり、一緒にいることが禁止されているわけではありません。でも、男女で一緒にいるところをタリバンに見られて殴られたり、大学から追放されるのが怖いです。そのため、女の子とは距離を置くようにしています。いまでは、目を合わせることもできません。男女が、お互いに警戒している状況です。
私も、いずれは家庭を持ちたいです。今は恋人はいませんが、大学に気になっている女の子がいます。これまでは、街のカフェや公園に一緒に行くことができましたが、これから先は分かりません。タリバンが、これからどのような政策を打ち出すのか不安で、自分の未来が描けなくなりました。(NNNバンコク支局 平山晃一)
「アフガンからの声#6」