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国連一般討論演説 バイデン氏“外交重視”

2021年9月22日 6:44

アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で、各国の首脳らが外交政策などをアピールする一般討論演説が始まりました。

初の一般討論演説に臨んだアメリカのバイデン大統領は、20年間続いたアフガン戦争に終止符を打ったことに言及し、軍事介入ではなく外交を重視する姿勢を強調しました。

バイデン大統領「過去の戦争を続けるのではなく、我々の未来への鍵を握る課題に投資することを重視する」

バイデン大統領は、「同盟関係を再構築することがアメリカの安全保障と繁栄にとって不可欠だ」と述べ、同盟国との関係を重視する姿勢を示しました。

こうした中、オーストラリアの原子力潜水艦の配備をめぐり、フランスからは同盟関係を軽視しているとの批判が上がるなど、皮肉な状況となっています。

また、中国やロシアを念頭に「大国間の活発な競争」に挑んでいくと述べた一方、「新たな冷戦や世界の分断を求めているわけではない」と主張しました。

トランプ前大統領が掲げた「アメリカ第一主義」からの決別を改めて示したバイデン大統領。山積する課題を前に、国際社会を結束させられるかが問われています。