仏で警官に撃たれ少年死亡…“人種差別”抗議デモ、ベルギーにも飛び火
フランスで17歳の少年が警察官に撃たれて死亡した事件をめぐり、抗議デモが隣国ベルギーにも飛び火する事態となっていて、混乱が続いています。
フランス・パリ郊外で27日、アフリカ系の17歳の少年が、検問中の警察官に撃たれて死亡したことをめぐり、フランスでは各地で「当局による組織的な人種差別だ」などとして連日、抗議デモが行われています。
フランス当局は4万人態勢で警戒にあたっていますが、デモ隊との衝突が起きていて、混乱が続いています。
さらに、AP通信によりますと、29日には隣国のベルギーにも抗議デモが飛び火し、当局との衝突が起きたことで12人が逮捕される事態となりました。
抗議デモが続いていることを受けて、パリ近郊の町で夜間の外出禁止令が出たほか、パリでも、バスや路面電車の運行が午後9時以降、停止になるなど、市民生活にも影響が出ています。