カナダで拘束された中国の通信機器大手ファーウェイの副会長・孟晩舟被告とアメリカの司法省は２４日、司法取引で合意し、孟氏は中国に向け出国しました。

ファーウェイ　孟晩舟副会長「この３年間で私の人生はがらりと変わった。私にとって破壊的な時間だった」

ファーウェイの副会長・孟晩舟氏は、イランに関連する不正な金融取引を行うため、金融機関に虚偽の説明をしたなどとして、２０１８年１２月、アメリカの要請によりカナダで拘束されました。

アメリカへの身柄の引き渡しについてカナダの裁判所で審理が行われてきましたが、アメリカの司法省と孟氏は２４日、孟氏がいくつかの不正行為を認めることを条件に、起訴を猶予する司法取引に合意しました。

アメリカの身柄引き渡し要請が取り下げられたことをうけ、孟氏は中国行きの旅客機でカナダを出国しています。

これに対し、中国外務省の報道官は自身のＳＮＳに「帰国を歓迎する」とのコメントを投稿しました。

一方、カナダのトルドー首相は２４日、孟氏の拘束直後に中国で拘束されたカナダ人２人が解放されたと明らかにしました。司法取引の合意に伴った措置とみられます。