中国当局批判の“記者”1年8か月ぶりに姿
新型コロナウイルスの感染拡大で封鎖された中国の武漢から情報発信を続けた後、行方不明になっていたジャーナリストの陳秋実氏が1年8か月ぶりにユーチューブで姿を見せました。
陳秋実氏は去年、新型コロナで封鎖された武漢に入り医療崩壊の実態や中国当局の対応の遅さなどについて発信。その後、行方がわからなくなっていましたが先月30日に中国人格闘家の番組に友人として登場しました。
この中で陳氏は心身の不調を直すために格闘技の練習を行っていると報告しました。また、自身のツイッターにも「1年8か月で多くの経験をした。話せることと話せないことがある」などと投稿しました。
陳氏は失踪直前、日本テレビに「新型コロナより当局からの圧力が大変だ」などと答えており、その後、中国当局に拘束されたとみられていました。
世界で最初に新型コロナの感染拡大が確認された中国の武漢では中国当局の対応の遅れが批判されていますが、当局側も武漢で情報発信を行ったジャーナリストを相次いで拘束するなど厳しい情報統制を続けています。
画像:徐暁冬氏の番組に出演した陳秋実氏(徐氏のユーチューブより)