化学賞“人類に最大級の利益”米独の研究者
ことしのノーベル化学賞の受賞者が発表され、ドイツとアメリカの研究者2人の受賞が決まりました。2年ぶりの日本の化学賞受賞はなりませんでした。
受賞が決まったのは、ドイツのマックスプランク研究所のベンジャミン・リスト氏とアメリカ・プリンストン大学のデイビッド・マクミラン氏の2人です。
2人は無駄なく化学反応を促進する「不斉有機触媒」の開発に貢献し、これによって医薬品などを効率的かつ環境に優しい方法で作り出すことが可能になりました。
選考にあたったスウェーデン王立科学アカデミーは「あらゆるものを効率的に作り出せるようになり人類に最大級の利益をもたらした」などと評価しています。
2019年の旭化成名誉フェロー・吉野彰さん以来となる日本の化学賞受賞はなりませんでした。授賞式は12月にスウェーデンで開かれますが、新型コロナウイルスの影響で受賞者は去年と同様、それぞれの国でメダルや賞状を受けとることになります。