“経済危機”レバノン 燃料不足で全土停電
深刻な経済危機に見舞われている中東レバノンで、燃料不足のために主要な発電所が停止し、一時、全土で停電する事態に陥りました。
ロイター通信などによりますと、レバノンで主要な発電所2か所が燃料不足により相次いで稼働停止に追い込まれ、9日、全土で停電となりました。多くの国民が、家庭用の発電機を使うなどしてしのいだということですが、その燃料も不足しているということです。
レバノン政府は、復旧には数日かかるとの見通しを示していましたが、軍が発電所に燃料を供給し、10日になって一時的に電力の供給は回復しました。
レバノンは重油などを輸入に頼っていますが、経済危機が続く中、通貨の暴落などの影響で輸入が滞っていて、燃料不足による停電が常態化しています。