中国 電力不足で各地停電…ガス中毒事故も
中国の各地で電力不足による停電が相次いでいます。政府の温暖化対策による節電などによるもので、ガス中毒事故も起きています。
中国メディアによりますと、遼寧省の工場では予告なく電力供給が止まり、建物内の換気ができなくなりました。その影響で、ガス中毒事故が起き、23人が病院に運ばれました。また停電により、信号機がつかなくなる地域も出ています。
中国では、習近平指導部が温暖化対策としてエネルギー消費量の削減目標を打ち出しています。先月には目標を達成できていない9つの省などを公表したほか、達成の度合いを地方政府の幹部の「重要な評価基準にする」方針を示していました。
これを受けて地方政府が、節電を急いでいることも停電に関係しているとみられます。
ジェトロ=日本貿易振興機構によりますと、現地の日系企業も180社以上が影響を受けているということです。さらに、アップルやテスラなどに部品を提供しているとみられる工場なども操業停止に入っており、サプライチェーンへの影響を懸念する声も出ています。