日米首脳会談 両首脳が共同会見 バイデン大統領はIPEF立ち上げの意義を強調
アメリカのバイデン大統領と岸田総理大臣による日米首脳会談が行われ、両首脳は共同会見に臨みました。
バイデン大統領は首脳会談冒頭、そして会見でも自らが主導して立ち上げる新たな経済連携、IPEF、「インド太平洋経済枠組み」に触れ、その意義を強調しました。
バイデン大統領「アメリカと日本は11か国とともにインド太平洋経済枠組みを立ち上げる」
バイデン大統領は、IPEFに参加する国が13か国にのぼることを明らかにし、「21世紀の経済競争力を確保するための課題に、インド太平洋地域のパートナーと取り組む」と中国を念頭に強い対抗意識を口にしました。
一方で、台湾について、「軍事的防衛に関与するのか」と記者から問われ、「イエス」と応じました。
――台湾防衛に軍事的に関与する気はあるか?
バイデン大統領「そうだ」
――そうなんですか?
バイデン大統領「それが我々の責務だ」
台湾有事が起きた際、アメリカが軍事的に関与する考えを示したものですが、ホワイトハウスは会見直後に、「一つの中国政策に変更はない」との声明を出し、大統領の発言を軌道修正しました。バイデン大統領は過去にも同じ発言をして、事務方が修正したことがあり、度重なる大統領の「台湾への軍事的関与」の発言は物議を醸しそうです。