占拠事件の際…米トランプ前大統領、議事堂向かおうと警護隊員と“もみ合い” 元スタッフ証言
アメリカで去年1月に起きた議事堂占拠事件の際、当時のトランプ大統領が、議事堂に向かおうと大統領専用車のハンドルをつかみかけ、警護隊員ともみ合いになっていた、などと元スタッフが証言しました。
議事堂占拠事件の調査を行う議会の特別委員会で28日、当時の大統領首席補佐官の側近だったハチンソン氏が証言しました。
トランプ氏は当時、ホワイトハウス前で演説を終えて大統領専用車に乗り込むと、「私は大統領だ。今すぐ議事堂に連れていけ」と指示。警護隊員が拒むと激しく怒りハンドルをつかもうとした、との別の側近の話を明らかにしました。
大統領首席補佐官の側近(当時)ハチンソン氏
「大統領はハンドルをつかもうと車の前方に手を伸ばした。警護隊長は彼の腕をつかみ『ハンドルから手を離してください。執務室に戻りましょう。議事堂には行きません』と伝えた」
また、ハチンソン氏はトランプ氏は支持者が武装していることを把握した上で、「私を傷つけるためではない」と黙認していた、とも証言しました。