巨額の負債を抱えて経営難に陥っている中国の不動産大手「恒大集団」について、中国メディアは２２日、期限となった社債の利払いを「送金した」と報じました。事実であれば、債務不履行はいったん回避されます。

恒大集団の本社前には警察車両が並んでいて、抗議活動への警戒が続いています。

恒大集団は、２３日に９５億円あまりの利払いの猶予期限となりましたが、中国メディアは２２日、「すでに金融機関に送金した」と報じました。事実であれば、懸念されていた債務不履行はひとまず回避されます。ただ、本業の不動産事業は依然、厳しい状況です。

広州市の臨海部に、８００億円をかけ、テーマパークを擁するリゾート都市をつくる計画ですが─。

工事現場の警備員「地元政府からマンション販売の許可が得られなかったので、１０月１日から工事が完全に止まっている」

また、恒大集団は、返済資金にあてるため資産の売却を模索していますが、難航しています。

来週にも別の利払い期限が迫る中、資金繰りの打開策は示されていません。