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軍クーデターで拘束のスーダン首相、解放

2021年10月27日 15:02

軍によるクーデターが起きたアフリカのスーダンで、26日、拘束されていたハムドク首相が解放されました。

スーダンでは25日、軍がクーデターにより民主化勢力との共同統治による政権を解散し、ハムドク首相や閣僚などを拘束していました。

首相の身柄について、軍トップは会見で「身に危険が及ぶことを恐れ、私の家で普通に生活している」と説明していましたが、AP通信などによりますと、ハムドク首相は26日、妻とともに解放され、帰宅を許されました。現在は「厳重な警備のもと」で首都ハルツームの自宅にいるということです。

解放後、ハムドク首相はアメリカのブリンケン国務長官と電話で会談。ブリンケン長官は解放を歓迎した上で、拘束されたままになっているほかの文民指導者らも解放するよう軍側に求める考えを示しました。

現地では軍の部隊が抗議活動を行っていたデモ隊に発砲するなどして、7人が死亡、140人以上がけがをし、混乱の拡大が懸念されています。