ミャンマー軍トップが首相「暫定政府」発足
ミャンマー軍が設置した最高意思決定機関である「国家統治評議会」は1日、軍のトップを首相とする「暫定政府」が発足したと発表しました。
「暫定政府」はすでに全権を掌握している「国家統治評議会」と主要メンバーが同じで、新たに設ける首相職に軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が就任しました。発足の目的について「評議会」は、軍が掲げる政策を迅速かつ効果的に実行するためとしていて、民主派を弾圧してきたこれまでの方針に変わりはないとみられます。
軍としては「暫定政府」の発足で、首相に就いた総司令官が国の指導者であることを内外に印象づけるとともに、再来年の8月までに行うとした総選挙までの間に、軍による統治を既成事実化する狙いもあるものとみられます。