復旧作業に遅れも…“市中感染”でロックダウン トンガ
噴火被害からの復旧が続く南太平洋のトンガで、新型コロナウイルスの感染が2人確認されました。初の市中感染とみられていて、政府はトンガ全土でロックダウンを導入すると発表しました。
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火山噴火と津波被害で懸命の復旧が続く南太平洋のトンガ。これまで新型コロナの感染が確認されたのは、入国時の検疫で1人のみでした。
しかし、トンガ政府は2月1日、2人の感染を確認したと発表。この2人は、各国からの支援物資が届く港で働いていて、地元メディアは「初めての市中感染」と伝えています。
トンガの首相は、2日午後6時から全土でロックダウンを導入すると発表。「影響を受けた人たちの動きを止めることが最も重要だ」と述べ、国民に理解を求めました。
また、各国からの支援物資を「非接触」の形で受け取っていますが、ロックダウン導入により、復旧作業に遅れが生じることが懸念されています。
一方、日本の自衛隊は、隊員の感染で支援物資の輸送を一時中断しましたが、1月29日に再開。トンガによるロックダウン導入後の輸送方針は、現段階では決まっていないとしています。