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戦線はウクライナ西部に拡大の恐れ 露侵攻

2022年3月12日 12:49
戦線はウクライナ西部に拡大の恐れ 露侵攻

ロシアによるウクライナへの侵攻で、ロシアは首都・キエフに向けて進軍を進めています。また、空港を攻撃するなど戦線はウクライナ西部へと拡大する恐れも出ています。

アメリカ国防総省の高官は11日、首都・キエフの北東側で、前日に40キロ地点にいたロシア軍の部隊が、20キロから30キロまで迫っているほか、北西側では15キロの地点で前進する態勢を整えているとの分析を示しました。

こうした中、11日に撮影された衛星写真では、キエフ近郊の空港が攻撃され、建物から炎が上がる様子が確認されました。また、キエフ郊外の住宅地とみられる場所にも攻撃が行われ、火の手が上がっている様子もとらえられています。

一方、ロシア国防省は、ウクライナ西部のルーツクとイバノフランコフスクにある軍用飛行場を「長距離精密誘導兵器で攻撃し、無力化した」と明らかにしました。

これについて、アメリカ国防総省の高官は、「飛行場のダメージは不明」とした一方で、「西部への攻撃は異例」だとの考えを示しました。また、両軍の戦力について、ロシア軍は約90%、ウクライナ軍も90%あまりの戦闘能力が残っているとの分析を明らかにしました。