ウクライナ情勢巡り「人道回廊」9日も実施
戦闘が激しさを増すウクライナ情勢をめぐり、攻撃を一時的に停止し民間人を避難させる「人道回廊」が9日も実施されることになりました。
ロシア国防省は首都キエフのほか、北東部のハリコフやスムイなど5つの都市で日本時間の午後4時から戦闘を停止し「人道回廊」を実施する意向を発表しました。
スムイ当局はウクライナのポルタワに向かい「人道回廊」が開かれると発表し、住民らに対し「自家用車でも避難できる」と呼びかけています。
スムイの「人道回廊」は8日にも実施された一方、他の都市のルートは行き先のほとんどがロシアのためウクライナ側が拒否しています。
最新の戦況についてアメリカ国防総省の高官は8日、ウクライナ国境付近から投入されたロシア軍部隊のうち、95%の戦力がまだ運用可能な状態との分析を明らかにしました。
ウクライナ軍も、戦力の大部分を維持しているとしています。
また、首都キエフの東60キロの地点にいるロシア軍部隊が、キエフに向け前進しようとする動きも見られるということです。
こうした中、10日にはトルコ南部のアンタルヤでロシアとウクライナの外相会談が予定されています。
ロシア外務省の報道官は「準備は進んでいる」と述べ、開催されるとの見通しを示しました。
実現すれば先月24日の侵攻開始以降、初めて両国の外相が顔を合わせることになります。