アフリカにワクチン10億回分提供へ 中国
中国の習近平国家主席は、アフリカ諸国に対し、新型コロナウイルスのワクチンを新たに10億回分提供すると表明しました。「ワクチン外交」で影響力を拡大する狙いとみられます。
習主席は29日、中国とアフリカ諸国の協力を話し合う会議の中で、オンライン形式で演説を行い、アフリカ諸国に対し、10億回分の新型ウイルスのワクチンを追加提供すると表明しました。このうち6億回分は無償で、4億回分は中国企業が各国と現地で共同生産するとしています。
追加提供の理由について、習主席は「来年、アフリカの人口の6割がワクチンを接種する目標を達成するため」だとしています。また、中国から医療関係者ら1500人を派遣する方針も示しました。
アフリカで「オミクロン株」が出現し、各国で感染拡大の懸念が高まる中、中国はいわゆる「ワクチン外交」をさらに推し進めることで、影響力の拡大を図る狙いがありそうです。