“女子テニス大会”中止 北京五輪に影響は
中国プロテニスの彭帥選手の問題をめぐって、WTA(=女子テニス協会)は、中国でのすべての大会を中止すると発表しました。2日夜、その彭帥選手とIOC(=国際オリンピック委員会)が2度目の対談をしたことがわかりました。
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波紋を呼んだ告白からおよそ1か月。中国のプロテニス選手、彭帥さん(35)は、中国の前副首相から性的関係を強要されたことなどをSNS上で投稿し、一時、連絡が取れなくなったとされていました。
WTAは「中国で開催されるすべてのWTAトーナメントを直ちに停止する」と発表しました。中国での女子テニスのすべての大会を中止するという強い措置。「彭帥さんが自由かつ安全で、脅迫などを受けていないか、大いに疑問だ」などと批判しました。
中国側は、これまで彭帥さんの近況とみられる映像を相次いで公開してきました。
IOCも、バッハ会長がテレビ電話をした場面を公開するなど無事を強調していましたが、女子テニス協会は、それを疑問視しました。
すると2日夜、IOCは彭帥さんと2度目のテレビ電話を行ったことを発表しました。話したのはバッハ会長ではなくIOCのメンバーで、彭帥さんの安全を確認した上で、定期的に連絡を取り合っていくことなどで合意したということです。
およそ2か月後に北京オリンピックを控えるなか決定した中国国内の女子テニス大会の中止。彭帥さんの問題は、どのような影響を及ぼすのでしょうか。
(12月2日放送『news zero』より)