ラオスと中国南部を結ぶ高速鉄道 運行開始
中国の一帯一路構想に基づき、東南アジアのラオスと中国南部を直接結ぶ高速鉄道が3日、運行を開始しました。ラオスは、巨額の建設費の多くを中国に依存しており、いわゆる「債務のワナ」の問題も指摘されています。
地元メディアによりますと、3日に開通したのは、中国・雲南省の昆明からラオスの首都ビエンチャンまで、およそ1000キロを直接結ぶ高速鉄道です。
中国の巨大経済圏構想一帯一路のプロジェクトの一環でラオス側も、中国人観光客の増加や農作物の輸出拡大を期待しています。
一方でおよそ60億ドルの建設費の6割が、中国側からの融資でまかなわれており、途上国を借金漬けにする「債務のワナ」の問題も指摘されています。
中国は、将来的に、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポールを結ぶ東南アジアの鉄道網を整備し、影響力の拡大を狙っており、第一歩であるラオスへの開通が、その試金石となります。