アップルの課金ルール見直し命令 一時猶予
人気ゲームの開発会社がアメリカIT大手アップルのアプリ配信サービスの課金ルールに問題があると訴えた裁判で、控訴裁判所は8日、アップルに対してルール見直しを命じた一審判決について裁判が続く間、一時猶予することを決めました。
この裁判は、人気オンラインゲーム「フォートナイト」の開発会社エピックゲームズが、アップルがアプリ配信サービスでアップル以外の課金方法を知らせるのを禁じ、手数料を得ているのは、独占禁止法の独占にあたると訴えているもので、一審の連邦地裁は、独占にはあたらないものの、反競争的な行為にあたるとして今月9日までにルールを見直すよう命じていました。
その後の控訴審で、アップルは、課金ルールの変更はセキュリティー上、消費者のリスクを伴ううえ、混乱を招くとし、裁判が終わるまで猶予を求めていましたが、連邦控訴裁判所は8日、アップルの主張を認め、一時猶予の判断を下したものです。
地元メディアによりますと、アップルの2020年の手数料収入は2兆4000億円余りとみられ、アップルは当面、収入の柱を確保した形です。