台湾漁船、中国海警局にだ捕される 台湾実効支配の金門島周辺
台湾が実効支配する金門島周辺で、台湾の漁船が中国海警局に捕らえられ、中国側に連行されたことが分かりました。台湾側は、速やかに釈放するよう呼びかけています。
台湾の海上保安庁にあたる海巡署によりますと、2日夜、台湾が実効支配する金門島周辺の海域で台湾の漁船に中国海警局が乗り込み、検査を行いました。台湾の海巡署の船が現場に向かい、漁船の釈放を求めましたが、漁船は中国側の福建省の軍港に連行されたということです。
漁船には外国籍を含む5人が乗船し、イカ漁を行っていました。この水域は中国の領海で、いまは禁漁期間中ですが、これまで台湾漁船の操業も黙認されていたということです。
周辺海域では今年2月、台湾当局の取り締まり中に逃れようとした中国の漁船が転覆し、2人が死亡しました。事故の後、中国海警局の船が航行を常態化させるなど緊張が高まっていて、早期の釈放が実現されるか懸念されています。