“接種証明”義務もアプリ不具合で… 韓国
新型コロナウイルスの感染に歯止めがかからない韓国では、飲食店などに入る際、ワクチンの接種証明提示の義務づけが始まりました。しかし、接種証明を示すアプリにトラブルが起きて、混乱が相次いでいます。
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52万人以上が感染した韓国。(感染者 52万8652人 死者 4387人 韓国・保健当局 14日)
死者数・重症者数がともに過去最多を更新するなど、感染状況は深刻化しています。さらに、オミクロン株の感染も120人近く確認される中、13日から映画館や飲食店などに入店する際、ワクチンの接種証明の提示義務づけが本格的にスタートしました。
守らないと罰金が科せられるというものですが、ソウル市内の飲食店では、トラブルに戸惑う様子がみられました。
客
「どうすればいいですか?」
店員
「他のアプリから入ってみてください」
実は、スマートフォンの二次元コードが表示されないなどの不具合が相次いだのです。
利用客
「ずっとうまく入れず、何回もやり直したけど、うまくいきませんでした」
ソウル市内の映画館でもエラーが続出し、従業員が対応する事態になりました。
今回のトラブルについて、韓国政府は「システムのサーバーに一時的に負荷がかかった」と説明し、謝罪しました。
感染の抑制を期待されている「ワクチン接種証明」ですが、システムに不具合が出たことで、店からは、接種証明の確認に対応する人を別に置く必要があり、負担が大きいとの声も上がっています。
お店の人
「お客さんが一番集まるランチや、夕方の時間には、1人1人に対応するのが大変ですね」