「中国の攻撃的な行動に懸念広がっている」
東南アジアを歴訪中のアメリカのブリンケン国務長官は14日、インド太平洋地域をテーマに演説し、「中国の攻撃的な行動に大きな懸念が広がっている」と訴えました。
ブリンケン国務長官「中国の攻撃的な行動について、北東アジアから東南アジア、メコン川流域から太平洋諸国まで、大きな懸念が広がっている」
ブリンケン長官は、中でも中国が実効支配を強める南シナ海で、「中国の攻撃的な行動によって、年間3兆ドル、日本円で340兆円以上に相当する貿易が脅かされている」と訴えました。
一方で、「アメリカ中心、中国中心という争いではない」とも述べ、インド太平洋地域が米中対立の最前線となる中、各国の対応に配慮も見せました。
またブリンケン長官は、バイデン大統領が、今後数か月以内に、ASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳らをアメリカに招き、対面形式の米ASEAN首脳会議を開催する計画も明らかにしました。