中国とASEAN“関係”格上げ正式に発表
中国とASEAN(=東南アジア諸国連合)は22日、特別首脳会議を開き、双方の関係を「包括的戦略パートナーシップ」に格上げしたことを正式に発表しました。
中国とASEANの首脳会議は、対話関係が始まって30周年を記念し、オンライン形式で開かれました。会議後の共同声明では、自由で開かれた地域をつくるため協力を推進するとして、双方の関係を格上げする「包括的戦略パートナーシップの構築」を正式に発表しました。
中国とASEANの一部加盟国の間では、南シナ海をめぐり摩擦が続いていますが、AP通信によりますと、中国の習近平国家主席は、「覇権を求めることは絶対にない」と述べ、友好関係を維持する考えを強調しました。一方、クーデターで軍が実権を握るミャンマーは会議を欠席しました。
ロイター通信によりますと、中国はミャンマー軍トップの出席を認めるようASEAN側に働きかけましたが、インドネシアなど複数の加盟国が反対したということです。