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「この国は僕の家」ロシア人とウクライナ人の夫婦 ロシアの侵攻は…

2022年2月21日 20:09

ロシアの侵攻は、回避できるのでしょうか。緊張が高まる中、ウクライナに長年住んでいる日本人は、国外へ脱出することを決めたということです。一方、夫がロシア人、妻がウクライナ人の夫婦は、毎日、複雑な心境でニュースを見守っていました。


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ウクライナの首都キエフに住む寺田宜弘さんは、21日に出国することを決断しました。

ウクライナ・キエフ在住 寺田宜弘さん
「ウクライナから出るというのは非常に心が痛む。そういう気持ちがあるのですけど、日本の外務省から『できるだけ早くウクライナから出る』そう言われたので」

寺田さんは、バレエの本場ウクライナで36年間にわたってバレエに携わってきましたが、一時的にポルトガルに退避するといいます。

寺田さん
「ロシア人とウクライナ人は兄弟だと思っているので、戦争が起きることは絶対にないと思います。そう信じたいです」

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また、ウクライナ西部の町リビウには東部などから退避してくる人も増加しています。

リビウ市民
「もし有事があった場合は、どうぞリビウに退避してきてください。リビウは皆さんを歓迎します」

アメリカやイギリスも、大使館職員を首都キエフから退避させています。

19日、欧米メディアが、ウクライナ東部でウクライナ軍に同行取材した時の映像には、突然、爆発音が鳴り響き、慌てて地面に伏せる様子が映っていました。ロシアに近い勢力の親ロシア派からの砲撃とみられます。

ウクライナ東部では、一部地域を実効支配する親ロシア派とウクライナ政府が互いに「攻撃を受けた」と主張し緊張が高まっています。

ロシア軍は、ウクライナ北部と国境を接するベラルーシで、ベラルーシ軍と大規模な軍事演習を実施。この合同軍事演習は20日に終了する予定でしたが、ウクライナ情勢が緊迫していることを受け、延長することが発表されました。

ロシア軍は、引き続き、ウクライナとの国境付近にとどまることになります。

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ウクライナの首都キエフに住む夫がロシア人、妻がウクライナ人の夫婦は、毎日、複雑な心境でニュースを見守っています。

ウクライナ人の妻
「幼い子供がいるので、かなり心配しています」

ロシアの軍事侵攻が懸念される中、お互いの意見がぶつかることもありましたが、今は思いを共有しているといいます。

ウクライナ人の妻
「親戚や大切な人たちには、苦しんでほしくありません」

ロシア人の夫
「我が家に銃を持った人が入ってきたら、自分でも銃をとって家を守るじゃないですか。いま、この国(ウクライナ)は僕の家になったので、守りたいです」

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こうした中、アメリカ・ホワイトハウスは「バイデン大統領がプーチン大統領との会談を原則、受け入れた」と発表しました。ただし、「ロシアがウクライナに侵攻しないことが条件だ」としています。

米露首脳会談は24日の外相会談以降に開催される見通しですが、アメリカ政府高官はNNNの取材に対し、「タイミングも形式も決まっていない会談だ。軍事侵攻すれば、外相会談も首脳会談も全てナシだ」と話しています。