侵攻懸念のウクライナ…キエフから西部の街へ退避増加
ロシアの軍事侵攻が懸念されるウクライナでは、首都・キエフなどから西部に退避する人が増加しています。日本大使館も一部機能を移転しているウクライナ西部の街から宮前明雄記者の報告です。
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私は今、ロシアとは反対側に位置するポーランドとの国境に近い街・リビウの中心地にきています。今は落ちついた雰囲気で、観光地として有名な場所ということもあり、旅行にきた人の姿も多く見られます。
一方、ロシアに近い東部などから退避してくる人も増えているということで、実際に私がキエフで取材した夫婦も、リビウへの退避を検討していると話していました。
リビウ市民「もし有事の場合はリビウに退避してください。リビウは皆さんを歓迎します」
一方、ウクライナ側と親ロシア派が互いに砲撃を受けたとするウクライナ東部では、爆発や銃撃などの停戦合意違反が1日で1500件以上に上るなど緊張が高まっています。
こうした中、ウクライナ側は東部にある検問所が19日に砲撃を受け、兵士2人が死亡、検問所を閉鎖したとしています。
焦点となっているロシア側の動きですが、ベラルーシ軍との合同軍事演習は20日が最終日となります。ロシア側は「部隊は演習終了後にベラルーシから帰国する」としていて、実際にロシア軍が撤収するのか注目されています。