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ウクライナで警戒感高まる 東部ドネツクで親ロシア派が“総動員令”

2022年2月20日 12:02

ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が高まる中、ウクライナの首都キエフでは、混乱は見られないものの、警戒感が高まっています。

キエフの中心部では、人通りは前日と変わらず、週末ということもあり家族連れの人たちも多く見られました。キエフについて、アメリカのバイデン大統領がロシア軍の標的になるだろうと発言しています。

市民「プーチン大統領が侵攻する理由は、自分の政権を守るためです。もし侵攻しなかったら政権が倒れてしまうのでしょう」

市民「侵攻の可能性は50%くらいだと思います。いつも準備しているので大丈夫です」

一方で、ウクライナ側と親ロシア派が互いに攻撃を受けたとするウクライナ東部では、緊張状態が続いています。欧米メディアがウクライナ側を取材中にも、砲撃とみられる爆発音が相次ぎました。東部のドネツクでは19日、実効支配する親ロシア派が、緊張が高まっているとして総動員令をだし、予備役を招集しています。

ゼレンスキー大統領は19日、ドイツで開かれた安全保障会議で「ウクライナはヨーロッパの盾となってきた」と述べ、西側諸国はウクライナをNATOに加盟させるべきかどうか率直に議論すべきだと訴えました。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は、結束するベラルーシのルカシェンコ大統領とともに核弾頭も搭載可能な大陸間弾道ミサイルなどの発射演習を視察しました。

ロシア軍の状況について、アメリカのオースティン国防長官は19日、「攻撃態勢にある」と述べています。