アメリカのブリンケン国務長官は26日、首都ワシントンで中国の王毅外相と会談しました。米中首脳会談に向けた調整が焦点となります。

ブリンケン国務長官は会談の冒頭「建設的な議論を楽しみにしている」と述べました。これに対し王毅外相は「我々は意見の相違はあるが重要な利益を共有し、共に困難に立ち向かう必要がある」と指摘した上で対話を通じて、米中関係を安定させるべきだと強調しました。

会談では中東情勢やロシアのウクライナ侵攻、南シナ海などでの中国軍の行動などについて協議が行われます。米中両国は来月のAPEC首脳会議にあわせた米中首脳会談を模索していて、調整がどこまで進むかが焦点です。

こうした中、アメリカ軍は、中国軍機が24日夜に南シナ海上空で米軍機に異常接近した映像を公開しました。中国軍機は夜間にもかかわらずおよそ3メートルの距離まで近づいたということで国際的な安全規則に反していると非難しました。