米国務長官「人道的観点から一時停戦を検討すべき」
イスラエル軍が地上侵攻への準備を進めるなか、ガザ地区の保健当局は、23日から24日にかけての空爆で704人が死亡したと発表しました。こうしたなか、アメリカのブリンケン国務長官は24日、人道的な観点から一時的な停戦を検討するべきだと述べました。
ブリンケン国務長官は24日、国連の安全保障理事会に出席し、ガザ地区を支援するため「人道目的の一時停戦が検討されなくてはならない」と訴えました。この発言についてカービー戦略広報調整官は、通常の停戦とは異なり期間や規模は限定的になるとの認識を示しました。
また、安保理ではグテーレス事務総長が、イスラム組織ハマスによるテロを正当化することはできないとしつつ、「ハマスによる攻撃は理由なしに起きたものではない。パレスチナの人々は56年間、苦しい占領下に置かれてきた」と指摘しました。イスラエル側は猛反発し、国連大使はSNSでグテーレス事務総長の辞任を求めました。
一方、アメリカの有力政治サイト「アクシオス」は24日、イスラエルが人質解放の交渉を進めるために地上侵攻を数日間遅らせる意向だと報じました。